全55枚の大判揃物(※6点異版の確認有)。天保14年(弘化元年/1844)から弘化4年(1847)にかけて制作されたとされ、当時人気の歌川派の絵師3名(三代歌川豊国、初代歌川広重、歌川国芳)による合作。他の東海道シリーズとは異なり、風景ではなく、その土地・地名に縁のある人物や説話などを題材にしている。また、説明文や狂歌が書かれている詞書用の枠の形を版元によって変えるなどの趣向も伺うことができる。三代豊国は主に美人画で8点、初代広重は主に歴史・美人画で17点、国芳が最も多く武者・美人画で30点を描いている。