靉嘔 | 浮世絵・版画・美術書の専門店　山田書店美術部オンラインストア

昭和6年<1931>生まれ　茨城県出身
”虹のアーティスト”として国際的に知られる芸術家。1950年代、瑛九らの【デモクラート美術家協会】への参加、池田満寿夫らとの【実在者】結成を経て、ニュ－ヨークへ渡ります。1962年からは、オノ・ヨーコの紹介で、国際的な前衛芸術グループ【フルクサス】に参加し、周囲の環境を取り込んだインスタレーションなど、絵画の枠にとどまらない人間の五感に訴える作品の数々を発表しました。線で描く絵画から次第に離れ、1966年に参加したヴェネチア・ビエンナーレで、引用したモチーフを分解し、紫外線と赤外線の間の可視光線（スペクトル）を重ねて再構築して見せることで、対象の本質を捉える”虹”の作品を発表し、靉嘔は”虹のアーティスト”として知られるようになりました。ユーモアあふれる実験精神と、鋭い文明批評を背景に、絵画やインスタレーションにとどまらず、パフォーマンスやハプニングなどを含めた、幅広い創作活動を展開しています。本名・飯島孝雄。東京教育大学芸術学科卒。