菊池伶司 Kikuchi Reiji
昭和21年<1946>-昭和43年<1968> 父親の赴任地・北朝鮮興南市生
わずか1年余の創作期間に61点の銅版画を遺して逝った夭折の版画家。
1965年上智大学経済学部に入学し、同校美術研究会に入会する。当初は油彩などの制作をしていたが、徐々に版画制作へ移行し、1967年頃から日本美術家連盟(JAA)版画工房に通い、加藤清美などに学んだ。1968年制作に集中するため大学を中退。同年第36回日本版画協会展で新人賞を受賞したのを皮切りに、4月には第3回JAF国際芸術見本市協会)展に入選、8月の第12回シェル美術展で3等入選を果たすなど一躍脚光を浴びたが、10月6日に尿毒症のため22歳の若さでこの世を去った。主要作品は町田市立国際版画美術館にまとめて収蔵され、2001年には特別常設展として「清原啓子・菊池伶司 版画二人展」が開催された。