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美術作品

篠田桃紅 Shinoda Toko

篠田桃紅

大正2年<1913>-令和3年<2021> 旧満州国大連出身
美術家、版画家、エッセイスト。5歳頃より、水墨画、書道、漢詩をよくした父親から書の手ほどきを受けました。漢字を自分が感じた情感のままに表現したいと思った桃紅は、第二次世界大戦後、墨による新たな形の抽象画を描き始めます。その作品は、一見すると既成の書の形を解体したかのように見えますが、その実、書道の運筆の基本的技術が生かされていることが分かります。伝統的な書道の骨格と、現代的な抽象画の美学が結合し、東洋的なものと西洋的なものが美しく融合した独自の作風を確立していきました。1956年に単身で渡米すると、ニューヨークを拠点に、アメリカやヨーロッパで多数の個展を開催し、世界的に高い評価を得ました。1958年の帰国後は、書道、墨象画にとどまらず、壁画や壁書、レリーフや襖絵などの大作や、リトグラフや装丁、題字、エッセイの執筆など、幅広い活動を展開。2005年には『News Week』誌で「世界が尊敬する日本人100」に選出され、2015年に出版されたエッセイ集『一〇三歳になってわかったこと-人生は一人でも面白い-』は45万部を超えるベストセラーとなりました。
1954年 ニューヨーク近代美術館にて日本現代書道展
1956年 渡米、ニューヨークに滞在
1958年 帰国
1960年 刷師アーサー・フローリーのすすめで版画制作を始める
1961年 サンパウロ・ビエンナーレ(ブラジル)に招待出品。ピッツバーグ国際現代絵画彫刻展(アメリカ)にて特選受賞。
1967年 ROSC’67 50人の作家展(ロイヤル・ダブリン・ソサエティー)にミロ、ピカソ、タピエスらと共に出品。
1973年 戦後美術の展開-抽象表現の多様化展(東京国立近代美術館)
1974年 増上寺大本堂とロビーのために壁画を、道場のために襖絵を制作
1977年 ワシントン駐米日本大使館公邸のために壁画制作
1979年 随筆集『墨いろ』で日本エッセイスト・クラブ賞受賞
1993年 御所・御食堂のために壁画制作
1996年 TOKO SHINODA VISUAL POETRY(シンガポール国立近代美術館)
2003年 篠田桃紅 朱よ展(原美術館)
2010年 ザ・キャピタルホテル東急、ロビーの作品を制作

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