柄澤齊 Karasawa Hitoshi
昭和25年<1950>生まれ 栃木県出身
木口木版技法の第一人者として活躍する画家、版画家。1971年創形美術学校版画科に入学。日和崎尊夫に師事し、1973年には早くも才能を開花させ、「盲天使の鏡」で日本版画協会新人賞を受賞。版画集や挿絵本を積極的に刊行し、自ら出版工房・梓丁室を主宰するなど、その作品は幼い頃に親しんだ本や文学との深い親和を窺わせます。また、エッセイの執筆や、ミステリー小説『ロンド』(2002年)で下野文学大賞を受賞するなど、文学的才能もいかんなく発揮しています。
1973年 「盲天使の鏡」で日本版画協会新人賞を受賞。
1975年 日本版画協会会員(1991年退会)
1977年 城所祥、日和崎尊夫、山本進、栗田政裕らと「鑿の会」を結成。
1979年 同会に小林敬生も加わり、同人誌『鑿』を刊行。
1984年 北川健次、高柳誠、時里二郎らと同人誌『容器』を刊行。
1993年 梓丁室を開設。
2006年 柄澤齊展‐宙空の輪舞(栃木県立美術館・神奈川県立近代美術館)