村上隆 Murakami Takashi
昭和37年<1962>生まれ 東京都出身
美術家。1993年、東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了(東京芸術大学における日本画科初の博士号修得者)。国内外で最も高い評価を得ている日本の現代アーティストの一人。日本の伝統的な美術(ハイ・アート)と今日の大衆向け漫画やアニメ(ロウ・アート)には共通した平面性があるとして「スーパーフラット」理論を展開し、ハイとロウの階層を意図的に解体し融合させた作品を制作、世界で注目を集めました。その後も有限会社「Kaikai Kiki」の経営、ルイ・ヴィトンをはじめとするハイ・ブランドやカニエ・ウエストなどミュージシャンとのコラボ、映画『めめめのくらげ』の制作など、ジャンルの垣根を越えて幅広い活動を続けています。「DOB君」「お花」他、日本のオタク文化を反映したキャラクターが有名。西欧中心の美術史において既存の流れを追うのではなく、少数派・日本人としてのアイデンティティを武器に歴史に参入し、日本美術の在り方を大きく変えた一人と言えるでしょう。