弦屋光溪 Tsuruya Kokei
昭和21年<1946>生まれ 神奈川県出身
歌舞伎座の役者絵シリーズで知られる木版画家。本名・三井弦。父は藤川光次、祖父は中澤弘光(ともに洋画家)。富士短期大学卒業後、木版技法を独学で習得し、サラリーマンから版画家の道へ。1978年、国立劇場で「浮世柄比翼稲妻」を観覧し、市川海老蔵が演じる不破伴左衛門の立ち姿と、 雲に稲妻模様の衣装が東洲斎写楽の錦絵と同じであることに感激して、役者絵の制作を決意。以降、歌舞伎座内で22年間に渡り役者絵146点を制作し、”現代の写楽”と評されました。特に役者の特徴を的確に捉える描写力と、清新な色彩感覚、大胆な構成、そして雁皮紙に版木を摺る繊細な技術は国内外で高く評価されています。
1980年 初個展(銀座・養清堂画廊)
1988年 歌舞伎座百年記念・弦屋光溪展(松屋銀座)
1989年 弦屋光溪展(パシフィック・アジア美術館)
1991年 弦屋光溪展(レッドファーンギャラリー)
1994年 大正・昭和の日本版画展(大英博物館)
1995年 日本美術展(大英博物館)
2000年 カタログレゾネ発行(平木浮世絵美術館)。弦屋光溪の役者絵全貌展(松屋銀座)。弦屋光溪全役者絵展(平木浮世絵美術館)
2001年 時代の浮世絵師・弦屋光溪展(茅ヶ崎市美術館)
2008年 弦屋光溪・顔を描いて三十年展(山田書店ギャラリー)
2011年 弦屋光溪 役者絵木版画展(Bunkamuraギャラリー)
2011年 Yakusha-e: Kabuki Prints, a Continuing Tradition(アシュモレアン美術・考古学博物館)
2016年 弦屋光溪 現代浮世絵展(Bunkamuraギャラリー)
2019年 Tsuruya Kokei: Modern Kabuki Prints Revised & Revisited(USCパシフィックアジア美術館)
弦屋光溪「『釣女』の醜女/『釣女』の若い男」
木版 黒雲母 雁皮紙(福井県産) 各54×35cm(イメージサイズ) / 各83×54.5cm(額サイズ) 2面
平成2年(1990)
¥150,000