古沢岩美 | 浮世絵・版画・美術書の専門店　山田書店美術部オンラインストア

明治45年<1912>－平成12年<2000>　佐賀県出身
シュールレアリスティックな画風で知られ、幻想的なエロスの表現を得意とする画家。1927年に久留米商業学校を中退後、朝鮮・大邱の叔父の店で働きながら絵を制作。翌年上京し、洋画家・岡田三郎助の門下となり、本郷絵画研究所に学びました。1936年に野呂凡助のペンネームで漫画家デビューし、1939年には福沢一郎、麻生三郎らと美術文化協会を結成。1943年に応召、中国で従軍後に捕虜となり、1946年帰国。その体験から、翌年より戦争画「黄昏」や大作「斃卒」(1956)などを描き、超現実主義絵画の旗手として活動を続けました。卓越したデッサンにより、古事記に取材した神話シリーズや裸婦を描く一方で、小説挿画なども手がけ、版画も銅版、リトグラフ、木版など300点以上を制作しました。
1975年　山梨県八千代郡に古沢岩美美術館が開館。