伊東深水 Ito Shinsui
明治31年<1898>-昭和47年<1972> 東京都出身
川瀬巴水、吉田博らと並び、新版画運動を牽引した美人画の名手。本名は一。活字工、石版画工として働きながら中山秋湖に日本画を学び、13歳の時に鏑木清方に入門し、”深水”の号を与えられました。16歳で院展に入選するなど、若くして画家としての名声を獲得。1916年の鏑木清方門下による郷土会の会場で見た、深水の絵を気に入った渡邊庄三郎に誘われ、その年の7月に初めての木版画「対鏡」を制作し、以降渡邊を中心とする新版画運動の旗手として活躍しました。美人画以外でも評価は高く、特に意欲的で野心的な初期の風景画は高く評価されています。子は日本画家・伊東万燿、女優・朝丘雪路ら。