中原淳一 Nakahara Junichi
大正2年< 1913 >-昭和58年< 1983> 香川県出身
画家。服飾研究家。10代の頃は独学でフランス人形を制作していました。すると少女向け雑誌『少女の友』の編集者からスカウトを受け挿絵画家としてデビュー。挿絵や表紙のみならず、付録の企画やファッション連載記事『女学生服装帖』なども手掛け、読者から熱狂的な支持を集めます。戦争が近づくと活動は規制されてしまいますが、戦後すぐ1946年、殺伐とした状況の中で身だしなみもままならない女性たちを励ますように婦人雑誌『それいゆ』を、翌年1947年には少女雑誌『ひまわり』を創刊。その後も『ジュニアそれいゆ』や『女の部屋』など相次いで創刊し、女性誌の基礎を築き上げました。また雑誌編集のみならずファッションデザイン、ヘアメイク、イラストレーション、スタイリストなど様々な領域で活躍。内面も外面も美しく、賢い女性であってほしいという中原のメッセージは、女性たちの生き方に大きな影響を及ぼしました。