ベルナール・ビュフェ Bernard Buffet
1928年-1999年 フランス・パリ出身
第二次大戦後のフランス絵画を代表する画家。対象を切り裂くような鋭く黒い直線と、モノトーンに近い抑えられた色彩で構成された作品で知られます。その独特な陰鬱さを漂わせる作品は、大戦後の荒廃した時代の気配を見事に捉えたと絶賛され、若くしてフランス絵画界の寵児となりました。ベルナール・ロルジュやアンドレ・ミノーと共に、新具象派などと呼ばれ、後のアーティストにも多大な影響を与えたビュフェは、1950年代半ばには日本でも頻繁に紹介されるようになり、1973年静岡県長泉町にベルナール・ビュフェ美術館が開館されています。晩年、病気を患い、筆を持つことも不自由となったビュフェは、1999年南フランスのアトリエで自ら命を絶ちました。
1944年 パリ国立美術学校入学。ユージェーヌ・ナルボンヌに学ぶ。
1947年 アンデパンダン展、サロン・ドートンヌに出品。初個展開催。
1948年 批評家賞(クリティック賞)受賞。
1951年 代表作「キリストの受難」三部作を制作。
1959年 日本初のビュフェ展開催(神奈川県立近代美術館)。
1971年 レジオン・ドヌール勲章(シュヴァリエ)受章。
1973年 ベルナール・ビュフェ美術館開館(静岡県長泉町)。
1974年 ヴァチカン法王庁美術館に「ピエタ」、「受胎告知」等大作6点が収められる。
1975年 フランス・アカデミー会員。
1980年 初来日。
1991年 ロシアのエルミタージュ美術館、プーシキン美術館で大回顧展。
1993年 レジオン・ドヌール勲章(オフィシィエ)受章。