バーナード・リーチ | 浮世絵・版画・美術書の専門店　山田書店美術部オンラインストア

1887年－1979年　香港出身
柳宗悦らと共に民藝運動に参加し、画家、デザイナーとしても知られる、二十世紀を代表するイギリス人陶芸家。幼い頃より日本、香港、シンガポールへと移住を繰り返した後、10歳でイギリスに帰国。芸術家を志して、1907年よりロンドン美術学校でフランク・ブラングィンにエッチングを学びます。その頃から小泉八雲（ラフカディオ・ハーン）の小説や、留学していた高村光太郎との出会いにより、日本への郷愁の念を抱くようになりました。1909年に二度目の来日を果たし、上野に居を構えます。そこでエッチングの教室を開き、志賀直哉や武者小路実篤、柳宗悦ら、雑誌『白樺』の同人たちが参加。以降、白樺派のメンバーと互いに学び合う場となり、交流を深めていきました。1911年、茶会の席で楽焼を体験し、陶芸に大きな興味を持ったリーチは、通訳として付き添った富本憲吉と共に、六代目尾形乾山に入門。その後イギリスへと戻り、友人の濱田庄司と共に、日本の伝統的な登り窯を開き、”リーチ・ポタリー”にて、イギリスに古くから伝わるスリップウェアと日本の陶芸手法を融合させた作品を制作し、柳宗悦たちが提唱する民藝運動を世界に紹介しました。
1914年　東京・三笠他で最初の個展開催。
1920年　濱田庄司とセント・アイヴス（英国）に登り窯を開く。
1922年　”リーチ・ポタリー”として独立した工房を構える。
1923年　『白樺』リーチ号刊行。
1935年　日本民藝館設立の協議に参加。駒場に同館建設始まる。
1974年　国際交流基金賞受賞。
1977年　ヴィクトリア&アルバート美術館（ロンドン）で回顧展開催。