エリザベス・キース Elizabeth Keith
1887年-1956年 スコットランド出身
版画家。1915年、東京で雑誌を発行していたロバートソン・スコットと結婚した姉エルスペットを訪ねて来日。国内のほかにも中国、朝鮮、フィリピンなどアジア諸国を旅行し、現地の日常風景のスケッチを重ねました。1919年、三越で個展を開催した時、渡邊庄三郎に木版画を勧められ、以降多くの木版画を制作。伊東深水、川瀬巴水らとともに新版画運動の流れの中で活躍しました。帰国後もパリ、ロンドン、アメリカなど各国で展覧会を開催し人気を博しますが、第二次世界大戦により欧米の反日感情が高まるとキースの作品の評価も不安定に。1946年に姉との共著『昔の朝鮮―静けき朝の国』を出版。