文久3年(1863)、江戸幕府第十四代将軍徳川家茂は孝明天皇に開国を言上するため、三代将軍家光以来229年ぶりとなる上洛を行いました。3000人余の武装行列を従えた様子は幕末の世に衝撃を与え、当時出版された東海道絵にもその様子が描かれており、それらは”御上洛東海道”と呼ばれています。今作もその一つで、月岡芳年、落合芳幾、歌川貞秀、二代歌川広重、豊原国周らが分担して描き、慶応元年(1865年)に出版されました。
▲