新進気鋭の女流日本画家として大きな注目を集める松井冬子の作品が入荷しました。
※平成23年(2011)に横浜美術館で開催された「松井冬子展 世界中の子と友達になれる」では、本作品の元になった素描 74.構想 (図録P.120、121)が展示されています。
- 松井冬子 -
昭和49年<1974>生まれ 静岡県出身
古典的な日本画の技法を用いて、単なる感傷とは異なる知覚的な”痛み”を視覚的に感じさせる作品を描く女流日本画家。暴力や喪失体験、抑圧、ストレス、トラウマなどに強い関心を寄せる松井冬子の絵画世界は、被害者意識や強迫観念、ナルシシズムなど、人の情念や執着などの常軌を逸する瞬間や、狂気へと変容する様を追求し描かれています。幽霊や内蔵を露出した女性像など、一見すると露悪的でおぞましい姿が描かれながらも、生と死、自己愛と他者、ジェンダーへの問いかけ、社会の閉塞感など、同時代を生きる人々に強く訴求する普遍的なテーマを内包する作品は、異質な美しさと気品をたたえています。
1994年 女子美術短期大学造形科絵画専攻卒業。
2002年 東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻卒業。
2004年 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了。
2005年 松井冬子展(成山画廊)。
2006年 佐藤美術館奨学生優秀賞受賞。VOGUE NIPPON 2006 WOMEN OF THE YEAR受賞。
2007年 東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻日本画研究領域修了。修了制作・野村賞受賞。※日本画専攻では女性として初の博士号を取得。
2008年 静岡県文化奨励賞受賞。
2011年 松井冬子展-世界中の子と友達になれる(横浜美術館)。
2013年 松井冬子「散逸」展(成山画廊)。
2014年 日経ビジネス”日本で最も影響力のある100人”に選出。
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