行きたい!と思っていても未だに行くことのできていない美術館は全国に沢山あるのですが、その中でも特に行きたいと思っていたのが、東北地方の秋田県立美術館、十和田市現代美術館、そして青森県立美術館でした。
その青森県立美術館が9月14日(月)から来年3月中旬まで、改修工事のため長期休館になると言うではありませんか!
その事を先週末になって知ってしまったので、これは行くしかない!と、一念発起し、休館直前の9/13(日)に行ってきましたヽ(`Д´)ノ
午後2時を回った頃、遂に到着しました青森県立美術館!!
残念だったのはお天気で、かなり強い雨が降っていました。そして気温が15度とかなり肌寒かったです(*゚∀゚)
青森県立美術館で一番見たかったのは何と言っても奈良美智さんの作品!やはり「あおもり犬」ですね!
図のように館内を通っても行けたのですが、いの一番に見たかったので、外から回って行きました。
美術館に向かう道と分岐する階段を下っていきます。ここも渓谷みたいで素敵ですね(´∀`)
右に見えるのが「あおもり犬」に通じる連絡通路の階段です。館内から行く場合は、左奥の7番口からこちらへ。
階段を登り、
広場を進み、
通路の先の階段を降り、
この狭い道を抜けると、
遂に出会えました「あおもり犬」!!!!!!!!!
雨に打たれる高さ8.5mの巨大な犬像は、まるで観音像のような神々しさ!?
微笑んでいるような、悲しんでいるような、無表情のような・・・見る角度によって微妙に印象が変わります。
背中に漂う哀愁が雨で倍増です(T_T)雨用の合羽とかありませんかーーー
個人的に犬の最もかわいいのはマズルだと思っていまして、奈良作品の長さと丸みは絶妙ですね~(*^ェ^*)
いや本当に堪らなかった!誰も見ていないのを確認して思わず胴の部分をギュッて抱きしめてしまいましたよ~・・・振り返ると自分が少し怖いです(・・;)
あおもり犬をたっぷり堪能してから、ようやく正面に。
美術館前にあるどうしても気になるこれは、企画展”化け物展”の出品作の一つ、岡本光博「UFO」。
墜落現場にあるこれは、どこからどう見てもあれですね(^^)
化け物展は、河鍋暁斎などの浮世絵から、先のUFOのような現代アートや、海外の民族衣装(?)まで、様々な造形表現を通して、化け物の存在を考える展覧会だそうです。
浮世絵では、河鍋暁斎の動物図巻などの肉筆画も凄かったのですが、立版古の組み上げたもの(複製)を、生で見たことがなかったので、これはワクワクしました♪
現代アートのパートも、作品の意図(ストーリー)が作家のことばで紹介されていたので、とてもクリアに理解することができました。
岡本光博氏の「フザソン」の解説にあった”不在扱いされる美術館監視員”っていうのは面白かったですね(^^)
企画展の後に見た常設展も、テーマ・パートが明確に区切られていて、とても見やすかったです。
何と言っても奈良美智!
いきなり目に飛び込んできたのが、弘前市にある高さ3mを超える立体「A toZ Memorial Dog」のマスター型!
これがピカピカで、滑らかで、あの首のかしげ方とか、もう正直堪らないのですよ~ヽ(`Д´)ノ
そしてその先にあるのが、木で組まれた小屋のような展示スペース、奈良美智+grafの「ニュー・ソウルハウス」。
階段を登った先の部屋の、手すりから見下ろす形になる部屋の中には、「Dog From Your Childhood」(1997)をはじめ、犬で溢れかえっていて、萌え死ぬかと思いましたヽ(`Д´)ノ
更に桟橋を渡った先のウッドデッキからは、初めに見た「あおもり犬」が室内から見ることができます。
フードボウルを模した花壇を、もっと近づけてあげて!って思うのは私だけでしょうか?
その他、青森を描いた棟方志功の作品群、とりわけ横7m近い大作「花矢の柵」は必見ですし、寺山修司、成田亨、土方巽らの展示も興味深かったです。
「アララットの船あるいは空の蜜」に、土方巽の掌型のオブジェが内蔵されているとは知りませんでした。
閉館時間を過ぎて、外に出ると、美術館の印象も様変わり(*゚∀゚)
夜になると灯る、青い木のネオン管の集合体が美術館のシンボルなのですね♪
かなりの強行軍でしたが、大満足の素晴らしい美術館でした!
今回は時間の関係で行けなかった三内丸山遺跡も見たいですし、青空の下で「あおもり犬」が是非見たい!
春からの再開が待ち遠しいです(*^ェ^)ノ
尚、ミュージアムショップで購入したのがこちら。折角来たので、買う気満々だったのですが(^^;)
written by Teru
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青森県立美術館
〒038-0021 青森市安田字近野185