横須賀美術館、そごう美術館に続き、3大妖怪展(勝手なネーミング -_-;)最後の一つ、三井記念美術館で催されている「大妖怪展-鬼と妖怪そしてゲゲゲ-」を観に行ってきました!
三井記念美術館は、東京メトロの駅から地下道を使って行けるので、夏でもアクセスが容易で良いですね^^
日曜日に行ったのですが、美術館のホームページで書かれている通り、館内はなかなか混みあっていました。
横須賀美術館やそごう美術館の妖怪展が、主に作品及び作家がフォーカスされていたのに対して、こちらは描かれている妖怪がフォーカスされているように思いました。
平田篤胤や井上円了、柳田国男らの妖怪研究まで取り上げられていたのは驚きました。
能や物語などに登場する様々な妖怪の顛末や、“~丸”(刀や船、鼓など)と名を付ける擬人化はアニミズム的思想が背景に有り、そこから付喪へと発展していくという話は興味深かったです。
最近、軍艦を擬人化させた「艦隊これくしょん」というゲームが人気だそうですが、昔は妖怪になったものが、現在では女性のキャラクターとして描かれるようになっているというのは考えてみると面白いですね^^
「百鬼夜行図」で一体一体の妖怪の名が紹介されているのも分かりやすくて素晴らしい試みでしたね(笙の妖怪などは教えてもらわないと気が付きませんでした)。
他にも「画図百鬼夜行」や「百器徒然袋」、「桃山人夜話」などの和本を多く観ることが出来、ラストの水木しげるの自筆画群もボリュームがあって大満足でした!
三つの美術館で開催されている妖怪展を観てきましたが、どれも独自の切り口で取り上げていて、全て観る事で妖怪というものの理解が少し深まった気がします。
横須賀美術館の「日本の「妖怪」を追え! 北斎、国芳、芋銭、水木しげるから現代アートまで」、そごう美術館の「幽霊・妖怪画大全集」、そして三井記念美術館の「大妖怪展-鬼と妖怪そしてゲゲゲ-」はいずれも会期が9/1(日)までとなっていますので、是非行ってみてください。
written by Teru