金沢21世紀美術館では、8/31(日)まで、企画展「中村好文 小屋においでよ!」が開催されています。
昨年TOTOギャラリーでも開催されていたもので、住宅と向き合い続けてきた建築家・中村好文氏が、その住宅の原型として注目し、魅せられてきた「小屋」を通じて、その意味を問いなおすという展覧会。
展示室では中村氏が影響を受けた鴨長明や高村光太郎、ル・コルビュジエなどの小屋の模型や写真の他、自身が手がけられた小屋の紹介(お風呂と書斎だけの小屋で過ごしたくなりました♪)、そして美術館の中庭(光庭)に建てられた小屋の建築風景の動画、設計図面などが展示されています。
中庭(光庭)にあるのが、先に展示室で設計図面などが公開されていた、一人暮らし用の小屋「Hanem Hut」。
電気や水を自前で賄い、自給自足が可能というコンセプトのとても面白い小屋です(*゚∀゚)
ウッドデッキのある大きな開口部。建物からはみ出す引き戸がユニークですね!
中村氏は細部までこだわって設計されるそうで、一つ一つの部材が素敵です(´∀`)
屋根の上には貯水槽、風力発電の風車、ソーラーパネルが設置されています。
毎週土日は小屋内部をスタッフの方の説明付きで見ることが出来ます(要申込)。
訪れたのがちょうど日曜日だったので、私もあわてて申し込んで参加しましたヽ(`Д´)ノ
開口部上には、鳴った後すぐに引っ込む鳩時計が設置されています。
窓の上の棚には中村氏の蔵書が。
長さや向きを変えることで読書灯にもなる電灯。
どこからか梯子を持ってきて上るらしいロフト。
薪ストーブ。
真鍮製の窓鍵はシンプルでとてもきれい(´∀`)
取り出し可能な七輪が設置されたキッチン。ちなみに小屋内の小物類は全て中村氏の私物だそうです。
微生物により分解されるというバイオトイレ。
洗面台。電灯のスイッチがかわいいです(^^)
パックを吊って使用するシャワー。片面が黒くなっているので、夏は太陽光で温めるそうです。
週末の一日をこんな小屋で住めたら素敵だな~(´∀`)と憧れてしまったこちらの小屋は、浅間山麓にある中村氏の別荘の敷地内に移築されるそうです。
written by Teru
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「中村好文 小屋においでよ!」(→公式サイト)
会期2014年4月26日(土)~8月31日(日)
毎週月曜日閉場 開館時間10:00~18:00(金・土は20:00まで)
金沢21世紀美術館
〒920-8509 石川県金沢市広坂1-2-1